生涯未婚率における男女差~その1

みなさんこんにちは!

中高年の再婚活を全力で応援します!笑顔になれる結婚相談所「ブランシュール東海」の花井義明です。

人生初の経験をしました。

噂には聞いたことがありますが、警察官からの「職務質問」であります。

うちのシステムはお問合せをいただいた方との初回面談は、基本的にチーフでスペシャリストの友子さんが行います。

その日も面談が入っており、ちょうど私も時間があったので車で面談場所まで送っていき、終りを待つまでパチンコ屋さんの駐車場で

待機をしておりました。

まあ確かに、パチンコをやらないのに勝手に駐車場を利用していた私が悪いんですけど・・・

警察官「平日の昼間にこんなところで何やってるんですか?」

私「いや、人を待ってます」

警察官「パチンコ屋で?」

何か違法な取引きでもするんじゃないかと思ったのでしょうか。

確かに人相が良くないことは認めますが・・・

職務質問なんて、あんまり気分の良いものではないですね。

生涯未婚率

さて、以前にも書いたことがありますが「生涯未婚率」という統計はご存知でしょうか?

生涯未婚率とは、「調査年に50歳である男女のうち結婚歴がない人の割合」を指す統計です。

この数字が、1990年の調査以降急増傾向にあるのですが、特筆すべきは「この20年ほどの間に男女間で約10ポイントもの

大差がついている」ということです。

1990年の調査では、男性5.6%、女性4.3%とほとんど差がなかったものの、2015年の調査では男性の23.4

%に対して、女性は14.1%といった結果が出ています。

何故これほどまでの差が生まれたのでしょうか・・・

生涯未婚率の男女差に言及せず、まとめて「未婚化が進んでいる」という指摘はよく耳にします。

その多くは、1986年の男女雇用機会均等法の施行以降、女性の社会進出が進む一方、近年は非正規雇用の男性が増えた

ことを背景に女性は「自分と同水準かそれ以上のステータスや収入の男性との結婚を望む」といった思いがあり、対する男性は「収入

が不安定な男性は家庭を持つ自信がなく結婚に踏み切れない」と結婚に躊躇して、ミスマッチが発生しているとする言説があります。

また、未婚者の希望する世帯年収が既婚者に比べて高くなるという「経済観念」、男性が自らの経済力を“結婚力”の根拠にしたが

る「伝統的大黒柱観」などといった問題を指摘する声もあるようです。

これらは全体的な生涯未婚率の根拠には成り得ますが、男女の生涯未婚率の大きな差を説明する根拠とはなりません。

未婚率は年齢が上がれば上がるほど差が開きます。

20代前半の時点では、男性と女性の未婚率はほぼ同じ。

しかし、30代前半になると男性の未婚率が女性の1.4倍になります。

さらに40代前半では1.5倍、40代後半では1.6倍、そして50代前半では1.8倍となるのです。

なぜこんなに差が開くのでしょう。

一夫多妻制の国であれば、男女の未婚率の差は当然のように発生します。

日本では法的に認められていない結婚の形態ですが、時間差で事実上の「一夫多妻制」が成立する場合があるのです。

再婚男性と、初婚または再婚女性の結婚のケースがそれに当てはまります。

その再婚男性の妻となる女性の数だけ、未婚男性は結婚機会を失うことになるということです。

男女の結婚歴の差は、こうした「再婚事情」が握っている可能性があるのではないでしょうか。

再婚には以下のような組合せがあります。

「再婚男性」×「再婚女性」 ・・・A

「再婚男性」×「初婚女性」 ・・・B

「初婚男性」×「再婚女性」 ・・・C

BとCが同数ならば、結婚歴の男女差を変動させることはありません。

しかし現実は、結婚したカップル全体のうち、「再婚男性×初婚女性」が9.7%、「再婚女性×初婚男性」が6.9%

と、前者が後者の1.4倍になっているのです。

年間で1万~2万件も「再婚男性×初婚女性」カップルが多く生まれており、毎年この1~2万件のペースで、結婚歴の

ない男女の差が開くことを意味します。

その積み重ねが男女の生涯未婚率の大きな差に結びついたことが統計的に読み取れるのです。

では、生涯未婚率における男女差を埋めるためにはどうすれば良いか・・・

次回コラムへ続きます。